妊娠中に失業保険はもらえるの?

妊娠中の失業保険について調べると、「あれ、もらえるの?もらえないの?」と一瞬戸惑う方が多いです。結論から言えば、「妊娠中でも条件を満たしていれば失業保険はもらえる」んです。ところが、この手続きにはちょっとした落とし穴がたくさんあるため、妊娠中だからこそ慎重に進める必要があります。

よくあるトラブル

ハローワークで“就職意思”を聞かれる問題

妊娠中でも失業保険をもらうための重要な条件の一つが「就職の意思」です。ここでの「意思」には、「すぐに働けるか」という意味も含まれているんです。つまり、ハローワークの担当者から「妊娠中で今働けるんですか?」と聞かれたときに、「お腹大きいんで無理です」と答えると、支給対象外になりかねません。ここは、「今すぐに働くのは難しいですが、出産後に復職予定です」といった、将来的な働く意思を伝えるのがポイントです。

妊婦さんは、このあたりをうっかり間違えないように注意してくださいね。

給付制限期間の勘違い

自己都合で退職した場合、失業保険の給付制限期間があることは多くの方が知っています。しかし、妊娠中は出産前後で給付制限が変わる場合もあります。「すぐに支給が始まる」と思い込んでいたら、実は数か月の制限があって驚く…なんてこともよくあるので注意しましょう。このため、「自己都合退職だと出産後に受給スタート」と頭に入れておくと、混乱せずに済みます。

病院の診断書を出すタイミング

妊娠中に無理に働くのは難しい場合もありますよね。体調が優れないときには、医師の診断書を提出して「就職困難な状態」であることを証明すると、受給を一時停止し、出産後に支給が再開されることもあります。ところが、診断書の出すタイミングが遅れると、受給の再開が思ったよりも遅くなる場合も。診断書を準備するタイミングを逃さないようにしましょう。

間違えやすいポイント

産前・産後で失業保険の受給方法が変わる

産前産後で受給条件が変わることも、意外と見落としがちです。出産前の就職活動が難しい場合には「延長手続き」を申請して出産後に受給を開始する方法もあります。「産後にゆっくり受給しよう」と考えている方は、出産前にハローワークで相談するのが吉。ここでのポイントは「出産後に復職したい」という意思表示をしっかり伝えること。意外にこの説明が足りないと、申請が通らない場合もあるのでご注意を。

家族の勘違いに振り回されない

「妊婦が失業保険をもらえるなんて聞いたことない」「すぐに働けないんだから無理でしょ」と、家族や親戚からの誤解も多いんです。特に年配の方には「妊婦=専業主婦」のイメージが根強く、誤解されがち。

ですが、妊娠中でも条件を満たしていれば立派な受給資格者です。失業保険を受け取って産後の準備に役立てるのも、現代ならではの賢い選択。

しっかりとした知識を持って、自信を持って申請に臨んでくださいね。

やり方次第なところも・・・

妊娠中の失業保険、最初は「えっ、もらえないの?」と思われがちですが、やり方によってはしっかり受給できる制度です。ただし、申請時には「就職意思」を伝えるタイミングや、体調に合わせた診断書の提出など、押さえておく点があります。少しでも疑問があれば予めハローワークで相談しておくのが一番です。

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