失業保険を受給するのに必要な条件と持ち物、受給の流れ、書類の種類を解説

今の世の中では、いつ会社が倒産したり、誰がリストラに遭うか分かりません。会社が倒産したりリストラに遭った時に、次の仕事が見つかるまでに失業保険を貰えることはご存知だと思います。

しかし意外と知られていないのが、失業保険を受給するには、いくつかの条件があることです。

失業保険を受給するのに必要な条件って?

失業保険を受給するには、会社を辞める前の2年間に被保険者期間が12ヶ月以上あること、本人に再び就職する意思と能力があることが条件です。

「な~んだ、そんなことは当たり前のことだ!」だと一瞬、思った人もいるかもしれません。

実は雇用保険での失業者の定義では、病気・怪我・妊娠・出産や、病人の介護や資格取得や留学などの理由の場合、失業と認めていないのです。

資格取得や留学などが失業でないことはなんとなく分かりますが、病気や怪我などで会社を辞めても失業とみなされないのは少し意外な気がします。

さらに、積極的に求職活動を行っていることも、失業保険を受給する大事な要件です。

これも「え~これも当たり前のことなのに!」と思っているかもしれませんが、すでに次の就職先が決まっていたり、もうサラリーマン生活に終わりを告げて起業する場合などは、失業保険を受給することできません。

ハローワークで失業保険を受給する時の注意点と持っていくもの

失業保険を受給するには、最寄りのハローワークで手続きを行う必要があります。が、もし初めてハローワークで失業保険の手続きをするのであれば、ハローワークでまず最初に行う手続きは、失業保険の受給申請ではなく、求職の申込みです。

また、できれば在職中に、雇用保険被保険者証の有無を確認するようしましょう。

それと、失業保険を受給するには、あなたが今まで勤めていた会社がハローワークに離職証明書を提出しないといけません。そのため、会社を辞める前に、必ず離職証明書に、本人が記名押印するか自筆で署名をする必要があります。

次に、ハローワークに持っていくものですが、雇用保険被保険者離職票の(1)と雇用保険被保険者離職票の(2)で、これはあなたが会社を辞めた後にハローワークから届くか受取りに行きます。

もし万が一、会社が離職票を交付しない時や、倒産などで経営者と連絡が取れない場合などは、管轄のハローワークに問い合わせましょう。

ハローワークに持っていく物は、雇用保険被保険者離職票の他、印鑑、縦3cm×横2.5cmの写真2枚と普通預金通帳とマイナンバー確認証明書、運転免許証や年金手帳など本人確認が取れる書類です。

ハローワークの窓口でこれらの書類を提出し、いくつか質問された後、特に問題がなければ、雇用保険受給資格者のしおりを貰い、無事に失業保険の手続きが終ります。

求職活動計画書と雇用保険受給資格者証と失業認定申告書

ハローワークで失業保険の手続きが終ってから早ければ1週間後、遅くても3週間後に雇用保険受給説明会が行われます。

この雇用保険受給説明会で、失業保険の仕組みについての説明が約2時間ほどあり、その際に求職活動計画書と雇用保険受給資格者証と失業認定申告書が配布されます。

求職活動計画書

求職活動計画書には今後の求職活動の活動計画について記入しますが、これはハローワークで求人募集をしている会社に連絡を取ったり実際に面接に出かけたりすることを記入します。自宅でウェブ上の求人サイトで仕事を探したり自宅から会社に電話したりすることは含まれていません。

もちろん、求人サイトでアポを取って、その会社に面接に行く場合は、求職活動計画書に記入しても大丈夫です。

雇用保険受給資格者証

雇用保険受給資格者証は、失業手当を受け取る資格を証明するもので、失業保険の認定日には必ず必要になるので大切に保管しておきましょう。

失業認定申告書

失業認定申告書は、失業保険を受給する認定日から次の認定日の間、少なくとも2回以上は求職活動を行うことが義務付けられていて、ハローワークにその報告をするために提出するのが失業認定申告書です。

失業保険は一括で貰えるわけではない

失業保険は一括で受給できるけではありません。

まず、雇用保険受給説明会の1~3週間後に第1回目の失業認定日となります。その後4週間に1回のペースで、「求職活動を行っているにも関わらず、まだ失業中である」ということを証明するために、書類の申請と面談を行います。

この面談では、ハローワークから「求職活動を行っているのに、まだ失業中である」と認定されることが重要です。そうすると、指定した金融機関の口座に、4~7日後に失業保険が振り込まれます。

その後は繰り返しになります。まだ失業中の場合は、4週間に1回のペースで面談を行い、失業認定を受け、失業保険が振り込まれる、という流れになります。

まとめ

いかがでしたか?

失業保険を受給できるまでに、結構やるべきことがたくさんありますよね。

どんな人でも、今まで勤めていた会社を辞めて、次の仕事が見つかるまでは不安なものです。そんなとき、失業保険を受給できることはありがたいものです。

失業した時点で、失業保険でもらえる額は決まっています。1日でも早くもらった方がお得なので、できるだけ早く、必要な手続きを済ませましょう。

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